吃音の本当の問題は「言葉」ではない

目次

はじめに

吃音で悩んでいる方の多くは、
このように考えているかもしれません。

  • 「自分は話すのが下手なんだ」
  • 「発声が悪いのかもしれない」
  • 「もっと練習すれば治るのではないか」

実は、私も昔はそう思っていました。

しかし今では、
はっきり言えることがあります。

それは

吃音の本当の問題は、言葉そのものではない

ということです。

むしろ多くの場合、
こころの反応(認知)🧠
が関係しています。

これは多くの方にとって、
少し意外な話かもしれません。

なぜなら吃音は
「言葉が詰まる症状」
だからです。

しかし実際には、
言葉そのものよりも

「どう思われるか」

という心の反応が、
大きく影響していることが多いのです。

今回はその理由について、
少し詳しくお話しします。

なぜ「言葉の問題」ではないのか

もし吃音が本当に

喉や発声の問題

だとしたら、
あることが起きるはずです。

それは

常に話せない

という状態です。

例えば

  • 家族との会話
  • 独り言
  • 仲の良い友達との会話

こうした場面でも
同じように詰まるはずです。

しかし実際には、
そうではない方が多いのではないでしょうか。

吃音の方の多くは

  • 話せるときもある
  • 話せないときもある

という状態を経験しています。

例えば

家族とは普通に話せるのに

  • 電話
  • 自己紹介
  • 初対面
  • 人前での発表

こうした場面では、
急に言葉が出なくなることがあります。

もし喉に問題があるなら、
このような差は生まれにくいはずです。

つまりここには

別の原因

があると考えられます。

吃音を強くする「心の反応」

吃音が強くなる場面をよく観察すると、
ある共通点が見えてきます。

それは

人の目が気になる場面 👀

です。

例えば

  • 人前で話すとき
  • 電話
  • 自己紹介
  • 名前を言うとき

こうした場面では

  • 「また詰まるかもしれない」
  • 「変に思われたらどうしよう」
  • 「早く話さなきゃ」

といった考えが、
頭に浮かびやすくなります。

このような状態を心理学では

予期不安

と呼ぶことがあります。

つまり

「うまく話せないかもしれない」

という予測が、
先に生まれてしまうのです。

すると人は
自分の話し方を強く意識する
ようになります。

  • 「詰まらないように話そう」
  • 「どもらないように話そう」

そう思うほど、
言葉はかえって出にくくなります。

これは不思議なことではありません。

人は

意識しすぎるほど自然な動きができなくなる

からです。

例えば歩くときに

「右足をこう動かして
次に左足をこうして…」

と意識したら、
かえって歩きにくくなります。

話すことも、
それと似ているのです。

私自身の経験

私自身も、
昔は吃音で悩んでいました。

小学5年生の頃、
音読で言葉が詰まり、
休み時間にクラスメイトから

「そんな簡単な漢字も読めないの?」

と言われたことがあります。

その漢字は
小学1年で習う漢字でした。

とても恥ずかしかったです。

しかしそのとき、
説明することもできず
ただ黙るしかありませんでした。

それから私は、
人前で話すことが
どんどん怖くなっていきました。

そして高校3年生のとき、
大学の面接練習で

質問に答えたあと
「以上です」

と言うことが、
どうしてもできませんでした。

何度やっても言えない。

クラスメイトの前で、
同じことで注意され続ける。

そのとき私は、
人生で初めて
学校で泣きました。

悔しかったです。
とても情けない気持ちでした。

「なんでこんな簡単なことが
言えないんだ」

そう思っていました。

しかし後になって、
気づいたことがあります。

それは

言葉の問題ではなく
恐怖の問題だった

ということです。

吃音との向き合い方

吃音を完全に
消そうとすると

かえって苦しくなることがあります。

なぜなら

「どもってはいけない」

というプレッシャーが
強くなるからです。

しかし考え方を変えると、
状況は少し変わります。

例えば

  • 「どもっても大丈夫」
  • 「少し詰まっても問題ない」

そう思えるようになると、
話すときの緊張は
少しずつ軽くなります。

そして結果として

言葉が出やすくなる

こともあります。

これは

吃音を「治す」というより

吃音との関係を変える

と言った方が近いかもしれません。

まとめ

ここまでの内容を
まとめます。

多くの方は

吃音 = 言葉の問題

だと思っています。

しかし実際には

  • 予期不安
  • 人の目への意識
  • 失敗への恐怖

といった

こころの反応

が影響していることが多いのです。

つまり吃音は

言葉そのものより
認知や心理の影響を受けやすい問題

と言えるでしょう。

そしてこの考え方を知ることで、
吃音への向き合い方が
少し変わる可能性があります。

次のLINEでは

多くの人がやってしまう
吃音の間違った改善方法

についてお話しします📩

もし今まで

「どうにかして
どもらないようにしよう」

と頑張ってきたなら、
少し驚く内容になるかもしれません。

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